ウェルネスセンター – 全般的な健康につながるインスピレーションをあなたに
サプリメントによる栄養補給で全般的な健やかさを目指すウェルネスの世界へようこそ。これから歩み始める方も、すでに旅を始めている方も、私たちが応援します。あなたをサポートする有用な情報とガイダンス、専門家の意見をここに集めました。権威ある確かな情報源をもとに、できるだけ読みやすくした信頼性の高い記事を掲載していますので、ぜひお役立て下さい。
高強度のアクティビティ
女子サイクリングチーム「ライフプラス・ワフー」のバベットをご紹介します。
Reading Time: < 1 minute 自らの内に秘められたウェルネスの扉を開き、より幸せに健やかに生きるには、運動、ワークライフバランス、幸福感、コミュニティのすべてが重要な役割を担います。ウェルネスに貢献する要素は数多くあり、アプローチのしかたやレベルも様々ですが、大きな力が合わさると、サポートの輪はいっそう広がり皆を後押しします。 先日、ライフプラスがスポンサーとなった国際サイクリングチーム「ライフプラス・ワフー」のオランダ人プロサイクリスト、バベット・フォン・デル・ウォルフ選手にインタビューをする機会があり、このスポーツを始めたきっかけ、最も誇りに思うこと、そしてどのようにメンタルをコントロールしているのかを伺いました。 では、バベットさん、まずは自転車競技を始めたきっかけを教えて下さい。 私の父はプロのサイクリストでした。私が自転車に乗りたいと思ったのも、父の影響です。姉がピンク色の素敵な自転車を手に入れたときは、本当に羨ましくてなりませんでした。乗り始めたのは5才だったでしょうか。7才か8才の頃には、もう自分で競走を楽しむようになっていました。姉もサイクリストで、オランダのチーム、パークホテル・ファルケンブルグに所属しています。 サイクリングのどんなところが好きですか。 雰囲気、ですね。レースの熱狂ぶりはすごいんですよ。そして、自分を追い込む日々をともにしているチームと、レースをしているときのフィーリング。本当に大変な日もあるけれど、サイクリングが大好きなのは、そんなフィーリングがあるからです。先輩たちからたくさんのことを学んで来れたのは、ラッキーなことです。私たちは一人ひとりに際立ったものがあり、全員がお互いを強化して、さらなるレベルへと押し上げていると思います。 これまでの実績の中で、最も誇りに思っていることは何ですか。 私が大切にしている言葉は「決してあきらめない」です。ユーロ大会では4回も転倒したのですが、それでも欧州チャンピオンになれたことは、これまで達成した中でも特に大きかったです。ミックスリレーに出て、かなり急な下り坂で転倒した私は、膝と肘を縫い、肋骨を打撲。翌日のロードレースでは、序盤で転倒してしまいました。それでも巻き返して、チームを前へと引っ張っていきました。とにかく追い続けましたね。暑い日で、気温は45度くらいあったと思います。苦しかったからこそ、勝利がいっそう喜ばしく感じられました。 スポーツとしてのサイクリングで、何か変えたいことはありますか。 自分を守る盾は必要だと思っています。否定的になることもあれば、肯定的になることもあります。良いことばかりとはいかず、誰にだって悪い日はあるものです。ひたすらやることをやる、そして信じ続けることが大切です。 心の健康はどのように保っていますか。 いつも私のことを気にかけてくれる、21才の姉とよく話をしています。そして、チームメイトとも。みんな、それぞれの観点からアドバイスをしてくれるので、学べることがたくさんあるんです。メンタルヘルスに関する本を読んだり、ポッドキャストを聴いたりするのも好きです。学校では栄養学を学んでいるのですが、その課程でメンタルヘルスも扱っていて、それも良い支えになっています。自分自身のことをより深く知ることができるような勉強をしたいと思っていますので。また、太陽の下に出て、ウォーキングするだけでも素敵な時間が過ごせて、いい気分になれます。 食事と栄養についてはどのように考えていますか。 トレーニング中は、必要なエネルギーを得るために、炭水化物をたくさん摂ってよく眠る必要があります。でも、自分の好きなものを食べることも大切です。その辺り、バランスが肝心だと思います。厳しい食事制限をしている間は、フライドポテトが恋しくて、誘惑に負けそうになります。食べるならベルギーで、と決めているんですけど。 プロのサイクリストであることと社会生活を両立させるのは難しいですか。 ええ、特に若いうちはそうかも知れません。パーティには行けなかったけれど、サイクリングが大好きなので気になりませんでした。私は自分のやりたいことをやっているわけで、友人の大半はチームにいますから。もちろん、サイクリング仲間の他にも友達はいますが、みんな私のことをよく理解してくれています。目標を達成するには、何らかの犠牲を払わなければならないこともあるでしょう。 サイクリング界でトップを目指して努力を重ね、そのチームワーク、粘り強さ、そして女性のエンパワーメントへの取り組みで私たちを元気づけてくれるライフプラス・ワフー。彼女たちを支援できることを私たちはこの上なく光栄に思っています。ライフプラスのソーシャルメディアチャンネルをフォローして、チームの最新情報を入手し、一緒に彼女たちを応援しましょう!
女子サイクリングチーム「ライフプラス・ワフー」のマルゴーをご紹介します。
Reading Time: < 1 minute 自らの内に秘められたウェルネスの扉を開き、より幸せで健康的な人生を送るためには、運動、ワークライフバランス、幸福感、コミュニティ、これらすべてが重要な役割を担います。ウェルネスに貢献する要素は数多くあり、アプローチのしかたやレベルも様々です。そして、ウェルネスの世界における2つの強力な力が一致するとき、そのサポートはさらにその先に広がるのです。 先日、ライフプラスが新しくスポンサーとなった女子国際サイクリングチーム「ライフプラス・ワフー(旧ドロップス)」のフランス人プロサイクリスト、マルゴー・ヴィジエ選手にインタビューする機会がありました。マルゴー選手は、この競技を始めたきっかけ、自転車選手としての生活、そしてこれから始める人へのアドバイスなどを語ってくれました。 では、マルゴーさん、まずは自転車競技を始めたきっかけを教えてください。 友人や社会的な側面が大きかったです。バルセロナに留学中、たくさんの自転車選手と知り合いになりました。それで自然にこのスポーツにのめり込み、すっかり魅了されてしまったんです。戦術的で、社会的なチーム競技であり、肉体的にもハードなので、心も体も鍛えなければなりません。 チーム内でどういった役割を担っていますか? 今年はアマチュアから来た若い選手を指導するキャプテン的な立場です。私は27歳で自転車歴が2年半なので、他の女子選手と比べると自転車を始めたのがとても遅いのです。4歳からレッスンを受けている人もいますからね。私は以前はインラインスピードスケートの選手だったのですが、バルセロナに行ったとき、練習場所や練習相手がいなかったんです。それで趣味で始めた自転車が、そのままメインのスポーツになりました。 トレーニングのスケジュールはどのようなもので、どんなところが一番気に入っていますか? バラエティに富んでいるところが好きです。週7日の間に、スプリント、ロングライド、通常のライド、ジムでのワークアウト、ストレッチと、トレーニングは多岐にわたります。そして、それらをすべて行う必要があります。メインのトレーニングを補完することができるのでとても楽しくやっています。 今まで自転車競技をやってきて、一番苦労したことは何ですか? 私は自転車を始めたのが遅かったので、非常に早くすべてを学ばなければなりませんでした。だから、前のチームに入ったとき、「スポンジになろう」と思ったんです。「より早く学ぶために、間違っていることをすべて教えて欲しい」と。 尊敬する人物は誰ですか? フランスのフェミニスト、シモーヌ・ド・ボーヴォワールでしょうか。昨年、彼女の伝記を読みました。シモーヌは他の女性と自分を比較することなく、様々なことの先駆けとなりました。私は、その理念に従って、人生をフルに生き、自分のやり方で物事を進めようと努めています。 これまでの実績の中で、最も誇りに思っていることは何ですか? 自転車競技では、チームのパリ~ルーベ・ファム第1回大会への出場に貢献したことです。人生においては、学位を取得し、インラインスケートから自転車競技に転向し、その道でキャリアを積んできたことです。 自転車競技を続けてきた中で得た最大の教訓は何ですか? 何よりも大切なのは、忍耐を身につけることです。毎日ハードなトレーニングをこなして、すべてが少しずつつながって、達成感を味わうのに何か月、時には何年もかかることがあります。でも一歩一歩、着実に目的地へ近づいていくのですから、前進あるのみです。 プライベートでは、どのような時間を過ごしていますか? 新しい言語を学ぶのが好きですね。今はオランダ語を勉強しています。昨年はイタリア語、その前はスペイン語、その前は英語を学びました。 栄養や食事の話に移りますが、大きな大会に向けてどのように変えていくのでしょうか? 大きなレースに万全の状態で臨むためには、体に入れるものをすべてコントロールしなければなりません。私はできるだけクリーンな食生活を心がけ、健康的なものを選んでいます。でも、ペストリー、クロワッサン、チョコレートやチーズを食べるのが密かな楽しみなので、簡単ではないですね。 もし、プロの自転車競技について何かひとつでも変更・改善できるとしたら、それは何でしょうか? もっと女性にフォーカスしてほしいですね。というのも、自転車競技の科学は、以前は男子選手のみを対象として研究されていましたから。最近では女性に焦点を当てた研究開発も増えてきて、とても興味深いです。例えば、月経周期がパフォーマンスにどのような影響を与えるか、などですね。 若い頃の自分でも、新しいスポーツを始めたばかりの人でもいいのですが、誰かにアドバイスをするとしたら、どんなことでしょうか? 自分自身に十分な投資をし、過去を振り返って時間を浪費しないことです。過去はすでに終わっています。過去を変えることはできませんが、毎日、1%ずつでも自分の未来を良くするために努力することはできます。その1%の向上が、時間の経過とともに積み重なり、さらに大きなものとなっていくのです。 サイクリング界でトップを目指して努力を重ね、そのチームワーク、粘り強さ、そして女性のエンパワーメントへの取り組みで私たちを元気づけてくれるライフプラス・ワフー。彼女たちを支援できることを私たちはこの上なく光栄に思っています。ライフプラスのソーシャルメディアチャンネルをフォローして、チームの最新情報を入手し、一緒に彼女たちを応援しましょう!
優れたサポート体制の重要性
Reading Time: < 1 minute 私たちは時に、何事も自分一人でやらなければと感じることがありますが、頼れる人がいることの重要性は決して無視できるものではありません。年齢、ニーズ、願望に関係なく、私たちは人生の様々な場面で、様々なことを様々な人に頼ってきたのではないでしょうか。 そして、サポート体制を育て、成長させることも同じくらい重要です。優れたサポート体制は、双方向に作用します。家族や友人が支えてくれるように、私たちも彼らを支える必要があります。 先日、女子サイクリングチーム「ライフプラス・ワフー」のインスピレーションあふれる女性たち、マルゴー、ケイト、ティフェイン、エイプリル、バベットにインタビューする機会がありました。彼女たちは、大好きなスポーツで成功するために欠かせない、友人や家族、コミュニティによる素晴らしいサポート体制を維持することについて経験談を語ってくれました。 人の勝利を喜ぶ どんなスポーツでも、あるいは人生そのものにおいても、他人の成功を喜ぶ術を知ることが大切です。誰にでも悪い日はあるものです。しかし、そのようなときこそ、潔く負けを受け入れ、広い視野で状況を評価しましょう。ライフプラス・ワフーのチームキャプテンの一人であるマルゴー・ヴィジエは、「他の誰かが勝つことは、その人のことを大切に思っていれば、自分の勝利にも感じられる」と語っています。 多様な人々との関わり ライフプラス・ワフーは、世界中の優秀な人材を発掘し、異なる国籍のメンバーをひとつに結集させた代表的な例です。チームメンバーのケイトが説明します。「地元の人たちや大きなグループと一緒にロングライドに出かけることができる、そんな社会的な側面がとても好きです。サドルにまたがり、太陽の光を浴びながら、様々な土地から来たたくさんの人たちと出会うことができるのです。サイクリングはとても素晴らしいスポーツで、トップレベルの競技者がいるいろいろな場所に行くことができます。ローカルなクラブであれば、子どもたちを参加させることが重要です。特に小さな女の子にとっては、女性がレースで戦っている姿を見るだけでも、インスピレーションを得られると思います」。 バベットは、チーム最年少です。「年上の女子選手たちから多くを学んでいます。でも、私たち一人ひとりが突出した存在になるチャンスを持っていますし、私たち全員がお互いを強くし、さらなるレベルへと押し上げていると思います。サイクリングのためにパーティーや他の行事をキャンセルしなければならないこともありましたが、このスポーツが大好きなので、あまり気にしていません。それにチームメンバーといるときは友人に囲まれているわけですから。サイクリング関係ではない友人もいて、彼らは私の人生を本当に理解してくれて、それに伴うものも受け入れてくれます」。 家族の支え 自身の成長には新しい人との出会いも大切ですが、家族や友人など、核となるサポート体制も同じように影響力があります。ケイトは、2012年のロンドン五輪が彼女にとって本当に刺激的なものだったと言います。「それから数年後、両親が地元の競技場に連れて行ってくれました。そしていろいろなスポーツにトライした結果、トライアスロンを始めることにしたんです」。 ティフェインは、サイクリストの家系に生まれました。「私の家族は、父も母もプロのサイクリストだったので、これは家族の物語なんです。私の兄も2021年にプロ選手になりました。父は今、男子プロチームのメカニックをやっています。私が幼いころは、いつも側にいてくれました。父をとても信頼していていつもアドバイスをもらっています。大人になった今でも、やはりいつも親が必要なんです」。 エイプリルも言います。「私は12歳で自転車競技を始めました。父は地元でタイムトライアルやロードレースをやっていて、私をこの世界に引き入れてくれたのですが、それ以来、ずっとこのスポーツが大好きです。今でも父は日曜日に一緒に走ってくれます。彼は国内レベルの競技に出場してタイムトライアルやレースをやっていました。私の弟も、就職する前の若いころはよくサイクリングをしていました。私たちはちょっとしたサイクリング・ファミリーなんです」。 バベットもよく似た経験の持ち主です。「私の父はプロのサイクリストでした。私が自転車を始めたのも父の影響です。姉が先に始めていて、彼女のレースを見てとてもうらやましく思っていました。そして5歳の時とても小さな自転車でスタートしたんです。姉は今はオランダのチーム、パークホテルに所属しています」。 共通の目標に向かって努力する 運動でもダイエットでも趣味でも、チームで取り組むことでより良い結果につながります。エネルギーが低下することも当然あるので、それを補ってくれるチームメンバーの存在やモチベーションの源は、とても大切です。サイクリングでも同じです。ティフェインが言うように、レースに勝つためには、自分だけでなく、チームも頼りにしなければなりません。そしてレースに勝ち、目標を達成するためには自分がみんなを同じ方向へ引っ張っていかなければなりません。「私は2012年にひどいクラッシュを経験しましたが、彼女たちはいつも力になってくれます。例えば今朝のダウンヒルでは前を走る子の真後ろをついていくように頑張ることができました」。 今回わかったように、優れたサポート体制を持つことはとても重要で、そこには家族、多様なネットワーク、共通の目標を持つことなど、数多くの要因が影響しているのです。
いつまでもアクティブに:オリンピック選手のジェームズ・エリントンが語る、アクティブでいるということ
Reading Time: < 1 minute 定期的な運動は、健康上特に重要な課題のひとつです。体重管理から、メンタルの改善、総合的な体力に至るまで、アクティブに過ごすことのメリットはよく知られています。 そして、これは年齢に関係ありません。最初の一歩を踏み出したあと、10代、20代、30代、40代と、年代によって動機も具体的な活動も変わっていく可能性はありますが、アクティブでいることの必要性はすべての人に関わっています。 アクティブなライフスタイルを送る経験や考え方が、年月を経てどのように変化したのか、オリンピック選手のジェームズ・エリントンに聞いてみました。栄養、身体と回復、モチベーション、挑戦、精神的なメリット、アクティブなライフスタイル全般について思うことなど、一緒に考えましょう。 栄養について 栄養に対する考え方は、これまでどのように変化してきましたか。 多くの子どもたちがそうであるように、私も小さい頃は栄養に関心がなく、ただ与えられたものを食べていました。自分の体の中に入れるものが、自分の健康や成長にどれだけ大切なものであるかということは、全く意識していませんでした。年を重ねるにつれて理解できるようになるものですが、小さい頃から栄養に関する教育が行われるのは素晴らしいことだと思います。 アクティブな生活を送っていたので、成長期もバランスの良い食事を心がけていましたが、今よりご馳走や甘いものを食べることが多かったですね。 大人になった今は、健康的な生活を送るためにも、陸上競技のキャリアを支えるためにも、栄養の重要性をよく理解しています。大切なのはバラエティの豊かさです。1週間のうち1~2日は好きなものを食べますが、その場合でも、食べ物や飲み物、そしてライフプラス製品の力を借りて、体に必要なビタミンやミネラルをしっかり摂るように意識しています。 身体と回復 この数年で身体や回復力に何か変化を感じたことはありますか。 多くの人がそうであるように、子どもの頃、回復なんて気に留めることはありませんでした。転んで傷を負っても、うまくいかないことがあってもへっちゃらで、無敵でした。 10代、20代と長じるにつれて陸上競技への情熱が高まって、柔軟性を特に意識するようになりました。ストレッチは軽視されがちですが、柔軟性を向上させ、競技後の回復に大きな役割を果たします。さらに年齢を重ねるにつれて、体力的にも、リカバリーをより入念にする必要が出てきました。以前は考えられなかったことですが、たとえばトレーニングや生活全般の合間にスポーツマッサージを受けるなど、回復のための時間を優先的に確保するようにしています。 アクティブでいるための動機づけ この数年でモチベーションはどのように変化しましたか。 健康は私にとってすべてです。10代の頃からずっと、健康ありき、でした。子どもの頃から夢として追い続けた陸上競技に対する情熱と、アスリートとしての自分の可能性が、アクティブなライフスタイルの原動力となっています。 チャレンジ これまでどのような困難に直面してきましたか。 これまでを振り返ると、厳しい道やハードルが多かったと思います。それでも年齢に関係なく、強く前向きな心でそれを乗り越え、挫折を経験することで成長し、進化してきました。最も大きな課題は、2017年の交通事故で大けがをしたことでした。まるで子どもに戻ったように、歩き方から学び直さなければなりませんでした。動けない生活が続いた間も、また活発に動きたいという思いは人一倍強かったのです。 年を重ねて、こうした経験や挫折が自分を形成してきたことが分かります。当時、辛いこともあったでしょうが、今は良い勉強になったと思っています。 アクティブなライフスタイルへの想い アクティブなライフスタイルに対する思いに変化はありましたか。 個人的には、常にトレーニングを行い、アクティブでありたいという気持ちを持ち続けています。結果だけが全てだとは思っていません。パフォーマンスよりも、健康全般と体力を重視しています。年齢に関係なく、アクティブなライフスタイルを送ることにより、誰もが充実感を得て、メンタルヘルスをサポートできます。特に、年を重ねてメンタルヘルスが話題になってきてからは、このことをより強く認識するようになりました。 スポーツマンなら誰でも、勝ち進むほどプレッシャーや期待が膨らんでいくのを経験します。特に重要な大会の直前などはメンタル面で大きな課題に直面します。そんな時、鍵となるのは自信です。特に事故の後は、目標を細分化することで、重荷に感じないようにして、うまくいきました。また、心身の健康と密接に関係しているのに見落とされがちなのは、睡眠の重要性です。 私は子どもの頃からずっと、睡眠を大切にしています。 全体的にアクティブなライフスタイルを志向する気持ちに変わりはありません。ただ、アクティブなライフスタイルを支える様々な要因が、年齢を重ねるにつれて、より明らかになってきたと言えるでしょう。 考え方やモチベーション、そして頻度は年々変化するものの、どの年代であっても、アクティブでいることは重要です。ライフプラスの ウェルネスセンター で「ライフステージ」のタグで検索してみて下さい。アクティブなライフスタイルがあらゆる年齢層にもたらすメリットをご覧いただけます。
オリンピック三段跳び選手、クリスチャン・テイラーご紹介
Reading Time: < 1 minute インスピレーション。その源は、仕事、家族、恩師、ヒーロー、さらには公私の課題など、様々です。ライフプラスのコミュニティは日々、世界中の人々のより良い暮らしにつながるインスピレーションをお届けするべく努めています。 ライフプラスにはインスピレーションを与えてくれる仲間がたくさんいますが、この度、アメリカのオリンピック三段跳び選手であるクリスチャン・テイラーと新たにスポンサーシップ契約を結び、このコミュニティが広がることになりました。 人々の暮らしをできる限り良いものにするために手を差し伸べる、というライフプラスと同じ使命を共有するクリスチャンは、理想的な人物であると言えます。彼の決意、集中力、そして社会還元への情熱は、私たちと確かに共鳴するものです。私たちのコミュニティでそうであるように、彼の成功への道のりもはっきりとしています。 「ライフプラスとは、互いに価値観の架け橋のちょうど真ん中で出会いました。品質管理、誠実さ、家族愛といった価値観は私自身も信頼するものであり、旅の傍らに常に存在するものです。あつらえた手袋のようにぴったりと馴染む、このファミリーの一員になれたことにとても感謝しています。これからが楽しみです。ライフプラスに感謝しています。」ー クリスチャン・テイラー 三段跳びの達人、クリスチャンの功績: オリンピック優勝 2回 世界選手権優勝 4回 ダイヤモンドリーグ優勝 7回 400mで国際大会に出場 米国で陸上競技協会 Athletics Association を設立 私たちは2024年のパリオリンピックに向けて、クリスチャンの旅をフォローし、応援します。クリスチャン・テイラー選手の歩みをインタビューでまとめました。ぜひご覧下さい。 クリスチャン・テイラーに聞きました… アスリートとしてこれまでで最大の試練は何でしたか。 そうですね、昨年の夏にアキレス腱断裂でオリンピック3回目の出場を断念したことです。また、数年前、別のけががもとで、ジャンプする脚を入れ替えて、跳び方をもう一度学び直さなければならなかったこともあります。どちらも大きな挫折でしたが、跳び方を変えたことは、実は大きな成功につながりました。結局、以前よりも遠くまで跳ぶことができたので、今度もさらに跳べるようになりたいと思っています。 その経験は今のあなたにどのようにつながっていますか。 人生観や、自分の運命を自分で決めることへの期待感、そして挫折に対してより楽観的な展望を持つようになったという点でしょうか。変に聞こえるかもしれませんが、今は、例えうまくいかないことがあっても、それは何かもっと大きなことを成し遂げるチャンスなのだ、と期待するほどです。大けがをする前、主治医から「あきらめるか、もう一度ジャンプを学ぶか」と言われたことがあります。トップレベルのスポーツを10年やって、23歳で自分のキャリアに満足することもできたでしょう。でも、まだもう少しやれることがあるんじゃないかと思ったんです。このままでは終われないと思って頑張った結果、以前よりもさらに良くすることができました。この経験は、少しの勇気と忍耐があれば、自分が思っている以上のことができる、と教えてくれました。だから、私はいつも自分を追い込むようにしています。私たちはほぼ無限の存在なのですから、自分に制限をつけることはありません。 けがの後、ご家族やお友達はあなたのメンタリティについてどう感じていましたか。 ちょっとクレイジーじゃないかと思っていたようですね。それでも私の家族は、私がやることすべてにとても協力的です。私はすでに頂点に立ち、オリンピックチャンピオンになっていたからでしょう、けがをした後はやり直すことに疑問を持たれました。でも、一度決めたら、みんな全面的に応援してくれました。そして、ちょうどその頃移り住んだラフバラで、ジェームズ・エリントンと知り合うことになったのです。ご存知のように、彼はあきらめない人です。彼は、文字通り死に直面していたのですが、それでも必ず戻ってくるという強い意志を持っていました。彼のように頼れる人がいて、家族や友人のサポートがあれば、ゴールが見えにくい状況でも、何かのために戦い続けることが少し楽にできるのです。 あなたにとってヒーローは誰ですか。 ありがちかも知れませんが、父です。テクノロジーのおかげで、自分が世界のどこにいても、可能な限り毎日話をしています。私にとって本当に純粋なお手本となる人で、特に、愛する父親、夫であるとはどういうことか、を見せてもらっています。父はテニスの選手でしたから、スポーツの分野でも見習うことのできる先人です。彼は幅広い分野からインスピレーションを得ています。私にとって最も大切なのは、父親として彼が示す模範です。私自身もそうなりたいと努力しているところです。 座右の銘はありますか。 これは時期によって変わるものだと思います。人によっては生涯を通じて大切にしていることがあるでしょうが、私の場合は人生が大きく変わりましたし、新型コロナなど色々なことで、予想外の出来事がたくさんありましたから。今の私に響いているのは、マイケル・ジョーダンの「打たないシュートは、絶対に成功しない」という言葉です。新たな挑戦や思い切った行動を恐れたり嫌がったりしていると、自分の実力が分からなくなると思うんです。だから、もう一度自信をつけて、とにかくやってみることです。それでどんな最悪の事態になるというのでしょう。多くの人が成功に目を向けているので、変に聞こえるかも知れませんが、今のところ私は失敗を恐れてはいません。 最も誇らしいことは何ですか。 実は、私にとって最も誇らしいことは、大学を卒業したことです。3年目と4年目の間で10年間も休学してスポーツに打ち込んでいたのですが、卒業することにはずっとこだわってきました。自分のために、どうしてもやり遂げたかったのです。ですから今年フロリダ大学の殿堂入りを果たしたことは、私にとって大きな節目となりました。自分の競技の成果を大学が認めてくれたという実感がありましたし、学生生活はとても楽しく有意義でした。 今年の具体的な目標はありますか。 最終的な目標は2024年のパリ五輪に備えることですが、今年の夏にはオレゴンで世界選手権があります。アメリカ人の誇りをかけて、ぜひとも地元で優勝したいと思っています。それに、現役のチャンピオンとしてタイトルを保持するためにも努力しています。その先にはパリがあるので、一年一年がそのための踏み台になっています。 今どんなスケジュールでトレーニングしていますか。 木曜日と日曜日を除いて毎日トレーニングをしています。今は大会が続いているのでやや散発的ですが、試合や移動がなければトレーニングです。例えば、これから10日間は3つの国で3つの大会があるので、ちょっと乱れることは予想されます。ですから、ホテルではなく自宅のベッドで横になったり、料理したりできる時間を心から楽しんでいます。 トレーニング以外の時間では、何をするのが好きですか。 最近結婚したので、今は妻とデートをするようにしています。出かけるのは夜です。ウィーンはすばらしい街で、裏庭を探索する観光客のような気分です。また、将来の夢も膨らませています。いつか家を建てたいですね。 社会還元のために何かしていることはありますか。 これまで8年にわたり、クラスルーム・チャンピオンズというプログラムのメンターをしています。新型コロナのせいで今はバーチャルなものになっていますが、それ以前は、毎年いくつかの学校で授業をしていました。 また、人身売買の撲滅を目指す団体で活動しています。この6、7年、私たち夫婦は、人身売買をなくすことに情熱を注いできました。それ以外にも、ウォーキングや、様々な募金活動に参加しています。 ハイパフォーマンス選手として心がけていることはありますか。 私はレガシーを意識しています。自分をどんな風に覚えていてもらいたいのか、と。これは私がまだ15歳か16歳だったころ、早い段階にクラブのコーチが教えてくれたことです。楽しいからやるのはいいけれど、終わった後、みんなが自分のことをどう記憶しているかを考えなさい、ということでした。自分はスポーツマンシップに則っていただろうか。常にベストを尽くしてきただろうか。こういったことが私にとってモチベーションとなり、究極の目標となっています。誰かにとって、陸上競技、なかでも三段跳びを始めるきっかけになった、と言われるような自分になりたいですね。また、勝つこと、負けること、引き分けることも大切です。どんな結果であれ、トレーニングや競技のすべての瞬間を楽しむこと。自分に与えられた才能を大切にすること。品よく、そして概ね笑顔でやること。負けても喜びを感じられるというのは、とてもユニークで特別なことです。そんなメッセージを伝えていきたいです。ソーシャルメディアの魅力は、誰でも気軽に声をかけられることです。受け取ったコメントの中に、「予定通りにはいかなかったでしょうけれど、うちの子たちと話す時間を作り、望ましい姿勢を見せて下さったことに感謝しています」というものがありました。私のやっていることは、まさにそのためなんです。何らかの変化を起こしたいのです。 これから何かを始めようとしている人へのアドバイスをお願いします。 自分に自信を持つことが大切です。自分を信じて下さい。とにかく打って出ることです。初めてのことでも、できると信じて。やってみなければ分かりません。 私は、瞑想とビジュアライゼーションを重視しています。それは、何かを実際にやる前に、まず思い描てみた方がいい場合があるからです。特にけがをしたときや、思い通りにならないことがあったときに、それがとても大きな力を発揮してくれました。集中力を高め、再調整し、自分がその動作や環境に身を置いている様子を視覚的なイメージにするのです。大会本番で緊張しないのは、自分がその大会に出ている場面を何度も何度も思い描いているからです。私の場合は、自分のビジョンの中を歩いているようなものです。 何かをする前に、それをやっている自分を「見る」ことで、自分はできると信じられます。 自分が優れたアスリートであることを示す強みは何だと思いますか。 これまでの話からお分かりのように、自信です。楽観的なので、迷うことがあってもポジティブな結果に目を向ける方が好きなんです。どうもそれは一般的なことではないようですが。私もいろいろな場所に行き、様々なトレーニングパートナーに会いましたが、ついネガティブなことに目を向ける、うまくいかないと思い込む、というのはありがちなことだと知りました。それでも常にポジティブでいるというのは課題でもあります。 もうひとつ挙げるなら、スポンジのように学びに前向きなことだと思います。今の自分を、オープンでコーチングがしやすいタイプだと思ってもらいたいですね。私はどんな状況からも常に何かを学んでいます。それが、年齢や環境、状況に適応していくことにつながっているのだと思います。私は常に、「自分が何をもたらすか」「どうすればこの恩恵を受けられるか」を考えるようにしています。それはつまり、心をオープンにすることです。 あまりネガティブな意味ではなく、改善しようと思っている弱点はありますか。 バランスは大切です。ネガティブなことにとらわれたくないのはもちろんですが、現実的に考えて大局を見通すことが重要です。 自分の弱点を挙げるなら、可視化することに没頭しすぎて、周囲の人に寄り添うことができなくなる時があることでしょう。また、常に次のステップを考えているために、今現在を楽しめていない面もあるかも知れません。 それは幸せなことでもあり、不幸なことでもあります。この傾向があるからこそ何かを成し遂げることができたのですから。ただ、「やったぞ!」という瞬間に浸る機会を何度も見逃してきたことは否めません。 スポーツに目覚めたきっかけは何ですか。 私の人生において、スポーツは常に非常に重要なものでした。父はとても活発な人で、サッカーやテニスをしていました。私にとって父はロールモデルであり、彼にならって自分もやってみたいという気持ちがありました。両親は最初からとても協力的でした。ゴルフ、テニス、水泳、野球、バスケットボールと、何でもやってみました。そして、試行錯誤しながら、自分の得意なこと、不得意なことを見つけ出していって、陸上競技に焦点が定まってきたのです。いろいろなことに挑戦するよう背中を押してくれる親に恵まれた子ども時代でした。 […]
趣向を変えて、キックボクシングにトライ
Reading Time: < 1 minute 運動による健康効果については多くの報告があり、運動量を増やした方がよいことは誰もが知っています。一方、毎日同じような運動を繰り返していると、やがて飽きて来るのも事実です。そろそろ何か、いつもと違うことを試してみたいと思いませんか。 キックボクシングを始めましょう 気が進まないなら、その理由は何でしょうか。かつてはキックボクシングは男子だけのもの、あるいは人並外れて体力のある人や武術映画の愛好家がするものというイメージがありましたが、これは真実からかけ離れています。実はキックボクシングは、年齢、性別、現在の体力レベルに関係なく、ほとんどの人が楽しめるエクササイズです。 キックボクシングとは キックボクシングはその名の通り、キックとボクシングの動作を組み合わせたスポーツで、手も足も使います。1950年代末に日本で生まれ、1970年代にはアメリカにも導入されました。アメリカのキックボクシングはキックとパンチがベルトの上だけに限られるなど、ルールは若干異なりますが、基本的には西洋のボクシングと空手をミックスしたものと言えます。 キックボクシングの身体的メリット: 体力増強 キックボクシングの最も分かりやすい身体的メリットは、体力が確実に向上することでしょう。キックボクシングは格闘技なので、勝つためには自分のコンディションを整える必要があります。とは言え、現在の健康状態が理想的でないと始められないというわけではありません。対戦相手はほぼ同等のレベルでマッチングされます。上達すればするほど体力がつき、より高度なスキルを有する相手と戦えるようになります。研究によると、キックボクシングのトレーニングを5週間行うだけで、上半身の筋力、有酸素運動能力、無酸素運動能力、柔軟性、スピード、敏捷性が大幅に向上したということです。((The effects of five weeks of kickboxing training on physical fitness)) 減量 運動はエネルギーの消費量を増やし、減量や体重維持を助けることが分かっています。キックボクシングは激しい運動なので、多くのカロリーを消費します。代謝が良くなり、脂肪を減らし、引き締まった筋肉を作ることができるようになるでしょう。キックボクシングで体脂肪を減らすだけでなく、筋肉を鍛えてシェイプアップできます。((The role of exercise for weight loss and maintenance)) バランス、調整力、姿勢 キックボクシングは、相手の動きを読んで即座に連携した動きで反応することが求められるスポーツです。また、転ばないように防御したり、バランスを保ったりする必要もあります。キックボクシングは体幹の筋肉も鍛えることができるので、姿勢の改善に最適です。姿勢の悪さは、腰痛、前弯、側弯、過伸展膝の原因となることがあります。姿勢に関するあらゆる問題にまつわる痛みや筋肉の緊張を和らげ、可動域や筋肉のバランスを回復し、正しい姿勢を保つ力をつけるには、運動が役立つことが研究によって示されています。((The effects of exercise on body posture)) キックボクシングの精神面のメリット: 自己コントロールとストレス解消 キックボクシングは体を動かすのに最適な運動ですが、心にも良い影響を与えます。適切な方法でキックやパンチをすることでストレスを安全に解消し、自己コントロールができるようになります。不安や苛立ちを感じたとき、サンドバッグで発散するのはおすすめです。 社交性と自信 サンドバッグを使った練習はともかく、キックボクシングは一人でできるものではありません。社会性を身につけ、他者とゆるやかに協力する必要があります。他の人と関わりながら一緒に学び、技術を向上させることは、自信を身につける優れた方法です。上達すれば、キックボクシングの試合に出場することになるかも知れません。交流試合であっても、自分でリングに立つ勇気が求められます。 護身術 最後になりますが、他の格闘技と同様に、キックボクシングでも優れた護身術を学べます。キックボクシングでは、攻撃を仕掛けてくる可能性のある相手の様子を読み取り、素早く正確に対応して、自分の手足を守りながら撃退するテクニックを学ぶことになります。衝撃をどう受け止めるかを体得することは、自分の身を守るうえで不可欠です。 キックボクシングを試してみたい方に キックボクシングの楽しいレッスンをご紹介しましょう。全くの初心者の方でも、過去にキックボクシングを体験したことがある方でも、どなたでも歓迎です。運動に適した服装に着替えて、大きなグラスに水を入れ、下のリンクをクリックしてお楽しみ下さい。 動画閲覧はこちらから
HIIT 高強度インターバルトレーニングとは
Reading Time: < 1 minute あちこちで新しいスタイルのエクササイズが登場している昨今、驚くほどの効果が期待できるとアピールしているものも見受けられます。高強度インターバルトレーニング(HIIT)については、それなりの根拠がありそうです。 HIITとは、高強度の運動と休息を交互に繰り返す運動方法で、従来の有酸素運動よりもはるかに短い時間でフルに体を動かせます。従来型のフィットネスのレッスンでは45分から1時間かけて体を動かすのに対し、HIITならわずか10分程度で完了させることができます。ランニングのような長時間動く持久力系の運動とは逆で、HIITは短時間でどれだけ集中してできるかが重要になります。 HIITのメリット HIITには運動後の酸素消費量を増やす作用(EPOC)があり、これが脂肪の減少につながるという研究結果が出ています。 1 運動を終えた後、体が通常の休息状態に戻る間に、カロリー消費の効率の良い状態が続くのです。運動後もカロリーが燃焼できるとは朗報ではありませんか。HIITはまた、体内で使用できる酸素量を示すVO2 max値、すなわち最大酸素摂取量を増加させることも明らかになっています 2 。最大酸素摂取量は心肺機能の強さを示す指標で、数値が高いほど健康であることを意味します。 器具を使う方法もありますが、HIITの利点は、自分の体重と自由に動けるスペースがあればできることです。誰もが気軽に取り入れられて、自宅でも簡単に行うことができます。オンラインビデオやライブ、トレーニングの録画など参考になる資料がたくさんあるので、そこから始めてもよいでしょう。やる気になった方のために、シンプルで手応えのあるルーチンを以下にご紹介します。ぜひチャレンジしてみて下さい。 10分でできる 基本のHIITルーチン 以下の各エクササイズを、30秒間維持できる最大の強度で行っていきます。ポイントは、最大心拍数の80〜95%の力で一気に行うことです。エクササイズの合間に30秒の休憩をとり、心拍数が正常に戻り始めたのを確認してから、次のエクササイズを30秒間行って下さい。これでは心拍数が上がりすぎてしまうという方は、1回の運動を20秒にしてゆっくりめに始めるとよいでしょう。大したことなさそうに見えるかも知れませんが、全力でやれば確実に実感できるはずです。必要に応じて合間の休憩を長めに調整しても構いません。10分間でできるだけ多くの運動をして下さい。エクササイズの順番は好みで変えても大丈夫です。 腿上げ その場で走る動作をし、腿を交互に持ち上げます。できるだけ早く、高い位置に膝を上げるようにして下さい。 ジャンプ・スクワット スクワットの姿勢になり、上に向かって勢いよくジャンプしたら、膝を曲げて柔らかく着地します。制限時間いっぱい、同じ動作を繰り返して下さい。 ランジ(ジャンプかウォーキングで) 伝統的なランジに勢いをつけて、大きな歩幅で前進します。 スタージャンプ 直立し両手を横に伸ばしながらジャンプします。足を左右に大きく開いて着地する際、手を頭上で叩きます。 腕立て伏せ 四つん這いになり、両手を肩幅より少し広めの位置に置きます。手足をまっすぐに伸ばし、全身をプランクの姿勢にします。腕を曲げながら胸が床につきそうなくらいに体を下げ、腕を使ってプランクの状態に戻します。 HIIT まとめ HIITは激しい運動です。他の運動と同様に、自分のペースで行って下さい。また、回復時間を省略しないことも重要です。HIITはタフなトレーニングなので、短時間の運動だからといって甘く見てはいけません。早く結果を出したいと思っても、トレーニングの回数を増やすことは避けましょう。体をしっかりと回復させるためには休養日が必要です。HIITは週に数回で充分です。軽めの運動とのバランスをとり、少なくとも1日は全く運動をせずにリラックスする休養日を設けましょう。 https://www.scielo.br/j/rbme/a/C8tt9VhdMmkqLxwQzT9BqhL/?lang=en [↩]https://www.researchgate.net/profile/Todd-Astorino/publication/308600869_High-Intensity_Interval_Training_Increases_Cardiac_Output_and_VO2max/links/57ec46f608ae92a5dbd069be/High-Intensity-Interval-Training-Increases-Cardiac-Output-and-VO2max.pdf [↩]
ランニングの種類とメリット
Reading Time: < 1 minute 普段から走る習慣がない場合、ランニングの種類といえば短距離か長距離か、その程度だろうと思われるかも知れません。実際、テレビで目にするのは大抵どちらかのタイプです。 短距離でも長距離でも、プロのランナーは最短時間を競って走ります。徒競走や市民マラソンなどで走ったときのことを思い出してみましょう。そう遠くないゴールを目指して全力疾走したでしょうか、持久力を保てるように、ゆっくりめのジョギングのようなペースで走ったでしょうか。 スプリントや長距離以外にも オリンピック選手のインタビューなどではスプリンターや長距離ランナーとして紹介されることが多いので、それ以外のランニングの知名度が低くても仕方ありません。それでも、プロのランナーに限らず、趣味でランニングをしている人でも、トレーニングの一環として様々なランニングテクニックがあることを知っておくと有益です。ランニングによる健康効果を最大限に引き出すには、ランニングのバラエティを広げた方が良いという研究結果があります。 1 ロンドンマラソンなどの大会に参加すると、公式プログラムの中でこのようなランニングスタイルが紹介されていますが、最高の状態で走るにはそれが有効だと考えられているからです。 プログレッション・ランは、ゆっくりとスタートし、ゴールに向かって速度を上げる走り方ですが、ペースは自分で決めることができます。最後のスパートにエネルギーを残しつつ、時間や距離を伸ばしながら走ることができるので、体力作りに最適です。走り出しはゆっくりとリラックスできるペースで3分の1ほど進み、次の3分の1は快適ながらも手応えのあるペースに上げ、最後の3分の1はさらに速いペースにします。 テンポ・ランは、ゆっくりとした快適なペースでも、速くもないペースで走るものです。自分の限界に挑みつつ、短距離のダッシュよりも長く走れる中程度のテンポを見つけて維持して下さい。 ロング・ランは長距離の競技会に向けてトレーニングをするのなら、すぐに馴染みのあるものになるでしょう。距離を伸ばす手法としてのロング・ランは通常、週に1回ほどの頻度で徐々に距離を伸ばしながら行い、体を慣らすことを目的としています。スピードは気にせず、持久力を鍛える走り方ですので、会話をしながら走れるくらいで良いでしょう。 リカバリー・ランは通常、ロング・ランの翌日に行います。これには2つの狙いがあります。ひとつは、疲労した足で走るのに慣れること(長距離のトレーニングをしている場合)、もうひとつは、体内の乳酸を洗い流して体の硬直を防ぎ、より早い回復を促すことです。リカバリー・ランは、スピードや持久力を競うものではなく、短めにゆっくりと走ります。動く気になれなくても、体は運動を必要としている、そんなタイミングにぴったりです。 インターバル・ランニングは近年人気が高まっている走り方です。HIITと呼ばれる高強度の運動を等間隔で行うトレーニングと同様の原理で短期間に体力向上を図ります。インターバル・ランニングは、それ自体がHIITトレーニングと言ってよいでしょう。例えば、20分間のジョギングをする場合、体力に応じて10〜30秒のスプリントをした後、1分以上のゆっくりとしたジョギングで心拍数を下げる、これを繰り返すとインターバル・ランになります。 ファルトレクとは、どこかしら奇妙で専門的な響きがするかも知れませんが、実はそのどちらでもありません。発祥の地スウェーデンの言葉で「ペースで遊ぶ」を意味するファルトレクは、きちんとしたプログラムをあえて組まず、スピードや地形を変えて走ることで、体力と持久力の向上を目指すものです。例えば、1分ほどジョギングした後、電柱から次の電柱までの間を全速力で走ったり、赤い車を見たらジョギングし、青い車を見たら疾走するというようなゲームをしたりといった方法があります。厳密なルールはありませんが、そこが重要なポイントです。文字通り、ペースを変えて遊ぶように走るのがファルトレクです。 ヒル・スプリントは多くのランナーにとって悩みの種ですが、体力を迅速に向上させたいなら、すばらしい方法です。必要なのは、急な坂道だけです。下からスタートして、自分の体力に合わせて坂を駆け上がります。まずは10秒程度の時間を設定して始めましょう。そんな短時間で、と思われるかも知れませんが、1秒1秒がしっかりと体感できるはずです。10秒間、最大限の力で坂を駆け上がったら、ゆっくりと歩いて下ります。回復したら次のサイクルへ、と繰り返すことでトレーニングになります。 そして、次は全く違うタイプですが…スカイランニングはいかがでしょうか。 これは誰にでもできるものではありませんが、やってみた人は絶賛している方法です。スカイランニングとは、標高2,000m以上の山を走ることです。国際スカイランニング連盟では、最低でも6%の傾斜がある区間を全体の30%以上で走る、と定めています。 2 競技としては1992年に創設され、現在では世界中で200以上の公式レースが開催されています。何か変わったことに挑戦してみたいと思っている熱心なランナーにとっては、運動による健康上のメリットを真に享受できる、比類のない機会になるでしょう。 https://www.apa.org/monitor/2011/12/exercise [↩]https://www.skyrunning.com/about-skyrunning/ [↩]
ケガを防ぐ正しいランニングフォームの重要性
Reading Time: < 1 minute ランニングは、体を動かすことで得られる健康上のメリットを実感できる、身近な運動の代表格です。 ランニングは多くの人にとって比較的簡単にできる運動ですが、正しいフォームやテクニックを使わずに走ってしまうと、あらゆる負傷で痛みや不調、消耗に至る可能性があります。幸いなことに、正しいテクニックを身につけることで、ダメージのリスクを大幅に減らし、楽しくトレーニングを続けることができます。 では、ランニングの正しいテクニックとは? 街中をちょっと走るにしても、大きなイベントに向けて長距離トレーニングをするにしても、テクニックがすべてです。研究によると、ランニングによる負傷の大きな要因は、テクニックの不足だということです。1 痛みやけがのリスクを最小限に抑えつつ、運動による健康効果を得るためのランニングのコツをご紹介します。 前方を見る 目線は前に向けましょう。自分の足元を見たくなるかも知れませんが、30m〜60mくらい先の地面を見るようにして下さい。そうすることで、首の後ろや肩の筋肉にかかる負担を避けることができるだけでなく、前方の状況を確認しながらより安全に走ることができます。 オーバーストライドを避ける ランニングにも「やりすぎ」はあります。走る時の歩幅に着目してみましょう。脚の長さや柔軟性は人それぞれです。他の人に合わせようとせずに、自分に合った歩幅を見つけて下さい。足が胴体より前に出すぎず、胴体と一直線につながった状態で下りてゆき、足が地面に着いたときに膝が足首の真上で曲がるのが理想的です。足首が膝より前に出ている場合は、オーバーストライドになっています。 肩の力を抜いて姿勢を保つ 良い姿勢は良いフォームにつながります。これは、机に向かっていても、車に乗っていても、走っていても言えることです。姿勢が悪いと肩が前に丸まって体が硬くなってしまいます。良い姿勢を保つには、意識と実践を組み合わせる必要があります。時々、自分の立ち姿をチェックしてみましょう。胸を開き、肩を後ろに回して力を抜き、腕は体の前ではなく横に自然に下ろして、まっすぐに立っていることができるでしょうか。肩や背中、首の緊張は、腕の動きに影響を及ぼします。足は主に移動を担いますが、腕の動きはバランス、リズム、パワーに必要です。腕と足を連動させ、軽いジョギングでは小さめに、歩幅を広げる場合は大きめに、と動作を使い分けるようにしましょう。 体幹と臀部の筋肉を鍛える 体幹と臀部の筋肉は、体幹、骨盤、腰を安定させる上で重要な役割を果たします。これらの筋肉群が弱いと、パフォーマンスが低下するだけでなく、様々なけがの原因になることがあります。良いランナーになるためには、スクワット、ランジ、ヒップレイズなどを定期的に行って、体幹と臀部の筋肉を強化する必要があります。 呼吸をコントロールする 呼吸の方法はランニングのレベルを問わず重要です。練習すればすぐに身につきますし、体が丈夫になればなるほど簡単になります。呼気と吸気の比率は、運動の強度に応じて変化します。最初は少し不自然に感じるかもしれませんが、口で呼吸をすると、より多くの酸素を体内に取り込み、筋肉に素早く燃料を供給することができます。また、横隔膜呼吸と呼ばれる、より深い呼吸をすることも大切です。お腹に深く空気を入れるようにして、より多くの空気を取り込みましょう。 ランニングシューズについて… 正しいフォームとテクニックを身につけることは大切ですが、適切なランニングシューズを履くこともまた重要です。ランニングは関節にかかる負担が大きいため、ほんの少しのバランスの乱れが全身のバランスの崩れにつながります。癖のない「ニュートラル」な走りができるランナーは幸運です。それは、足が自然に正しいポジションに収まるため、けがをしにくいからです。しかしながら、ほとんどの人は「オーバープロネーション」か「アンダープロネーション」のどちらかになっていて、足に負傷を生じやすい傾向にあることが研究で明らかになっています。オーバーの人は足を少し内側に向けて、まるで綱渡りをしているかのように走ります。一方、アンダーの人はその逆で、足を少し外側に向けて走ります。 2 自分がどちらのタイプかは、靴底のすり減り方を見れば分かるかも知れません。靴底が内側からすり減っている場合はオーバープロネーション、外側からすり減っている場合はアンダープロネーションの可能性があります。 専門的な話になりそうだからと心配する必要はありません。ランニング用品の優良店では、個人個人の足をチェックし、動き方を見て、バランスの崩れを調整できる適切なランニングシューズを探してもらえます。ファッション優先で最新のブランドを選ぶのではなく、専門家のアドバイスを受けながら、体をしっかり守ってくれるシューズを選びましょう。きっと、足が喜んでくれるはずです。 https://link.springer.com/article/10.2165/00007256-199214050-00004 [↩]https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4392721/ [↩]
スポーツによるけがを予防するには
Reading Time: < 1 minute けがを予防し、運動のもたらす健康効果を享受するためのヒント けがを負うと頑張ってきた運動が台無しになってしまいます。熱心にエクササイズをしている人も、これから新しいフィットネス・プログラムに参加しようとしている人も、けがを防ぎ、フィットネスのゴールを目指すためには正しい体の動かし方や運動方法を知っておくことが重要です。 けがをしないためのヒントをご紹介 • トレーニングを慎重に選ぶ 最短の時間で最大の結果が得られそうなものに飛びつきたくなるものですが、自分に合ったトレーニング・プランを選択する際には、考慮すべき多くの内容や条件があります。ランニングなどのハイインパクトのエクササイズは、持久力向上と心臓血管の健康に最適ですが、関節に余分なストレスがかかるため、けがをするリスクが高くなります。水泳などのローインパクトのエクササイズは、心臓血管系を鍛え、基本動作トレーニングとしても優れています。しかも関節への負荷が少ないため、けがのリスクは少なくて済みます。 • 正しいエクササイズの方法とテクニックを学ぶ 小さな動きが大きなけがの原因になることがあります。重量挙げなどの場合は顕著です。重量の軽いものでも、持ち上げ方を間違えると筋肉が裂けたり、肉離れを起こしたりします。フィットネス・トレーナーやコーチに相談すれば、適切なテクニック、つまり立ち方や無理をせずに自分を追い込む方法などを学ぶことができ、やり過ぎやダメージを防ぐことができます。これは基礎疾患のある場合や身体能力に影響を及ぼす可能性のある他の要因がある場合にはさらに重要です。 • 適切な運動用具を手に入れる 運動は十分にハードなものなので、適切ではない用具に投資して、さらに運動が困難になるようなことのないようにしましょう。適切な運動靴を履くことで、バランスを崩したり、足の回内運動が過剰になったり制限されたりすることで引き起こされるけがを防ぐことができます。夜間に運動をする場合は、反射材入りのウェアを着用すれば他の人にも見えるようになり安全です。また、天候に合わせた適切な服装を心がけましょう。寒い中でランニングをする場合は、暑さを感じるほどになっても動きを止めると体温はすぐに下がるので、一度止まったらまた着られるような重ね着をしておくことが望まれます。 • ウォーミングアップ 焦ってすぐに取り組むのではなく、筋肉を温めて運動に備えましょう。筋肉を緩め、より自由に動かせるように準備すれば、トレーニング開始時の筋肉に及ぶ衝撃を抑え、可動域を超えて筋肉を引っ張ったり、過度に伸ばしたりするリスクを少なくすることができます。NHSのウェブサイトによると、ウォーミングアップのルーチンは、最高の効果を得るために少なくとも6分かける必要があるということです。1 • 水分補給を忘れずに 体は水を必要としています。水分を取らないと体調が悪くなるだけでなく、精神的にも肉体的にも持久力や意識が低下してしまいます。運動をすると発汗を誘発し水分が失われるので、定期的に水分を補給することがより一層重要になります。脱水状態になると、集中力が低下して疲労感が残り、けがをしやすくなり、けいれんや痛みを引き起こすこともあります。 • 一つの筋群を使い過ぎないようにトレーニングの種類を変えてみる トレーニングの計画を変えると、飽きないようにトレーニングを続けられるだけでなく、けがの可能性を減らすことにもつながります。良い運動でも同じ動作ばかりをやり過ぎては逆効果になりかねません。そういった意味でも工夫は必要です。新しいトレーニングに夢中になったとしても、休息を取ることを忘れないで下さい。疲れた筋肉には、回復と修復の時間が必要です。例えば、ある日ハイキングに行ったら、次の日は泳ぎに行ってみる、というように、いろいろなことを試してみましょう。 • 適切な栄養を体に補給する 運動による健康効果を最大限に引き出すためには、栄養を正しく摂ることがとても重要です。栄養素の種類によって体をサポートする方法は異なります。体と脳の回復や運動への適応に必要な燃料を供給するためには、グリコーゲンや炭水化物が必要です。また、細胞を作り、筋肉の修復をサポートするアミノ酸は、運動中に使われる割合が高くなるため、運動後の回復に欠かせない栄養素です。2 天然由来のアミノ酸を多く含む食品には、肉類、鶏肉、魚、卵、大豆、種子類などがあります。 運動終了後の30分は、栄養を吸収しやすい「ゴールデンタイム」です。この時間内に体の修復に必要な栄養を補給することで、けがをしにくくすることができます。 これらのポイントを守れば、けがのリスクを抑えながら、運動による健康効果を享受できるでしょう。 NHS:How to warm up before exercising [↩]NCBI:Effect of exercise on amino acid concentrations in skeletal muscle and plasma [↩]
ハイインパクトとローインパクトのエクササイズのバランス
Reading Time: < 1 minute 定期的な運動が私たちの健康と幸福に有益であることは誰もが知っています。しかし、けがをしたなど健康上何らかの問題がある場合、不向きと思える運動もあります。 運動は大まかに2つのタイプに分けることができます。それはハイインパクトとローインパクトです。 それぞれに長所と短所があり、両者は対立しているように見えるかも知れませんが、各人が求めるニーズと優先順位を見直すことで、より健康に良いバランスを見つけることができます。 では、その2つの違いは何でしょうか。 ハイインパクトのエクササイズ ハイインパクトとされる運動には、ランニング、サッカー、ラグビー、ハイキング、テニス、ダンスやエアロビクスなどがあります。これらの運動は、より激しくよりエネルギッシュに動く傾向があるため、高衝撃性とみなされています。例えば、ランニングやサッカーに見られる足を強く蹴る動きは、体や骨に大きな衝撃を与える可能性があります。研究によると、ハイインパクトの運動は骨密度を高める助けになるものの、それは適切な運動量が得られた場合に限られるとされています。1 この種のスポーツをやり過ぎると、骨に過度の負荷がかかって骨がすり減るなど、体に悪い影響が及ぶことがあります。また、ハイインパクトの運動は、足首の捻挫や脚の軟骨の裂傷など、衝撃によるけがにつながる、というリスクもあります。 ローインパクトのエクササイズ ローインパクトの運動は関節にそれほどストレスをかけないので、骨や関節のけがをしたことがある場合や、運動を始めたばかりの場合などに適しています。また、体の動きに制限のある人や、運動能力に影響する慢性的な健康上の問題がある人にも適しています。2 ウォーキング、サイクリング、水泳、ヨガ、ピラティスなどのエクササイズは、下半身の関節に過度の負担をかけないため、低衝撃性とみなされています。研究によると、運動が心臓にもたらすメリットと心臓病のリスク低下の作用については、適度なローインパクトの運動を定期的に行った場合でもハイインパクトの運動と同等の効果があるとされています。3 ただし、骨の健康に関しては、ローインパクトの運動をするだけでは、健康で強い骨を維持するのに必要な刺激が得られないことを示す研究もあります。どうやら一長一短といったところですが、それならばどうやってバランスを取るのがよいのでしょうか。 バランスを取る 骨は使うことで強くなり、健康状態も良くなります。これが、骨を良好な状態に保つために運動が重要と言われる理由のひとつです。 まず、しばらく運動をしていない場合、または特有のけがをしている場合は、新しいことを試す前に医師に相談し、やろうとしている運動のタイプが自分に適しているかどうか確認することが最も大切です。 体を大事にしながら、両方の運動の良いところを最大限に活用する方法としてはクロストレーニングがあります。これはハイインパクトとローインパクトを交互に行うもので、両方のメリットが得られます。また、あまり使っていない筋肉を強化し、不均衡を修正することもできます。例えば、いつもランニングを中心にしている人は、下肢の筋肉は鍛えられても、上半身にはほとんど効果がない状態かも知れません。 クロストレーニングは、不慮のけがを完全に防ぐことはできませんが、そのリスクを減らすのに役立ちます。さらに、いつもやっているエクササイズやトレーニングの幅が広がり、同じことの繰り返しに終始しなくてすみます。何か違うことにチャレンジして変化がもたらされると、知らないうちに熱中している自分に気付くかも知れません。 クロストレーニングのアイデア クロストレーニングをフィットネスに取り入れたい場合は、それぞれのセッションを交互に選択するか、異なる要素を少しだけミックスするとよいでしょう。ローインパクトのエクササイズに体重を支える動きやハイインパクトの要素を加えるか、その逆の工夫が可能です。例えば、ウェイトを持ってウォーキングしたり、従来のサイクリングをクロストレーニング用の器具やエアロバイクに変えたりといったことができます。 クロストレーニングのアイデアをいくつかご紹介しましょう: • 水中エアロビクス。水には浮力があるので、痛みを伴わずに筋肉の強化やストレッチをしたい場合に最適です。水の抵抗や水圧といった陸上にはない要素を取り入れることができます。ハイインパクトのエアロビクスも水中なら体のストレスを最小限に抑えることができます。 • 水中ジョギング。水中エアロビクスのように、水中でのジョギングも優れたクロストレーニングの手段となります。足には硬い地面を走るほどのプレッシャーはかかりませんが、水圧を受ける水中を走るのはなかなか大変です。初めて試す場合は、プールでのランニングを補助するフロートベルトを使用するのがよいでしょう。ベルトが姿勢を正しい位置に保てるようにしてくれます。 • ゴルフ。いつもならゴルフという選択はないように思えるかも知れませんが、上半身を使う動きや、ずっと歩き通しであることを考えてみて下さい。プレーそのものよりも、重たいゴルフバッグを持って、コースを歩くこと自体がすでに運動になっています。 • ズンバ。この人気のあるエクササイズは、有酸素運動と筋肉の強化に取り組みたい場合に適したオプションです。多くの人は有酸素運動と思っていますが、激しさは自分のやりたいように調整できます。さらに、活気があり社交的で、楽しく試すことができるエクササイズです。 • ホットヨガ、ビクラムヨガ。これは高温多湿の環境でヨガをするエクササイズです。もともとはスポーツによるけがからの回復を助ける意図がありました。血液の循環を改善し、筋肉を強化するのにも役立ちます。 以上の提案はほんのわずかな例です。いずれも全ての人に向いているわけではありませんが、時間をかけて調べてみると、適切なバランスを取るのに良いアクティビティがいくつもあることが分かるでしょう。 けがの回復途中にあって注意が必要な場合でも、物を持ち上げたり、運んだりすることが骨にも良いことを忘れないで下さい。多くの人がウェイトトレーニングなどのエクササイズを通じてこれらの動きを取り入れています。ありがたいことに、持ち上げる物が重たい大きなウェイトやバーベルである必要はありません。実際、家事、ガーデニング、買い物袋の持ち運びなど、日常の作業が骨の健康を助けています。 何よりも大切なのは、運動を楽しむことです。健康を維持し、骨を丈夫に保つためにも、好きなことをやってやる気を持続して下さい。 https://www.nichd.nih.gov/health/topics/bonehealth/conditioninfo/activity [↩]https://www.nhs.uk/live-well/exercise/easy-low-impact-exercises/ [↩]https://www.mayoclinic.org/healthy-lifestyle/fitness/in-depth/exercise-and-chronic-disease/art-20046049 [↩]