子どものためのクリエイティブな庭づくり
土まみれになって遊ぶことほど、子どもたちにとって楽しいことはあるでしょうか。
土に触れる体験は、美しい花や新鮮な野菜、香りのよいハーブといったご褒美がついてくるだけではなく、大地のすばらしさや美しさ、豊かさを教える機会となります。
さらに、子どもたちが庭で過ごしている間に、幼い体の中の微生物叢が強化されますし、忍耐と努力の大切さを学んだり、新しい食べ物に興味を持つようになったりします。長く穏やかに楽しめて、心身に良いガーデニングは、すばらしい趣味となるでしょう。
では、どうすれば子どもたちはガーデニングに夢中になってくれるでしょうか。汚れることを楽しむだけでなく、子どもの関心を引き出し、植物を育てることを好きになるようなクリエイティブな方法はたくさんあります。家族で一緒に庭に親しむ方法として、以下に5つの案をご紹介します。
食べられるガーデン
ピザやタコスが大好きな子どもは多いので、お気に入りのメニューを中心として庭を作ると、小さな子どもにとって夢のような空間になる可能性があります。
トマト、ニンニク、バジル、オレガノなどの食材を植えて、子どもたちが収穫したものを自家製ピザにして食べましょう。とれたてのピーマンやほうれん草、ナスなどをトッピングすれば、ユニークな一品ができます。
コーンチップスとサルサの組み合わせや、タコス、エンチラーダが好きなら、トマト、タマネギ、コリアンダーを取り入れたサルサ・ガーデンにすると、手軽に楽しめます。
他にも、相性の良いトウモロコシ、豆、バターナッツカボチャを一緒に植えるスリーシスターズ・ガーデンなど、クリエイティブなアイデアを検討してみて下さい。互いに助け合って育つ作物は、サラダやシチューにして味わえます。
家族の好みを考えて、植えるものを決めるとよいでしょう。
ペットのためのガーデン
ペットを飼っている人や、動物の餌にできるものを育てたいと思っている子どもには、動物をテーマにしたガーデンがおすすめです。
ペットや動物に役立つものを選んで植えてみましょう。
例:
– 猫が喜ぶキャットニップ
– 蒸して犬に食べさせることができる、インゲン、ニンジン、ブロッコリー
– ウサギにやるニンジン、キャベツ、レタス
– 馬用のニンジン、リンゴ
– カメにはレタス
小さな子どもたちの、命ある生き物の手助けをしたいという気持ちが、庭で過ごす原動力となります。
チョウ園・昆虫園風ガーデン
虫が大好きな子はいませんか。蝶やミツバチが舞う様子を楽しみたいと思っていませんか。
それなら、虫のためになる庭づくりがおすすめです。
ミツバチやテントウムシ、チョウなどの花粉媒介者を引き寄せるのに、どんな花や植物が適しているか調べてみて下さい。ちなみに、鮮やかな赤い花は、ハチドリを呼び寄せます。
遊べるガーデン
子どもたちは遊ぶのが大好きです。遊ぶ楽しさと一体になった庭はいかがでしょうか。
手作りのティピーやハウスの壁面を利用して、緑、特につる性の植物を育てましょう。
棒や板をティピーのように組んだ上でスナップエンドウ、ハウスの周りでブルーベリーやラズベリー、ピクニックテーブルの上のトレリスでブドウ、といった工夫ができます。
自由なガーデン
子どもたちは日常をカオスにすることがあります。その流れに抵抗するかわりに、庭のインスピレーションにしてみませんか。
子どもたちに色々な種を選ばせて、好きなように植えさせて(一か所にまとめて植えるのでも構いません!)、何が育つかをみんなで見守るのです。あえて期待値を下げたガーデンが、子どもにとっても親にとってもすばらしいスペースになるでしょう。
子どもたちと何か植えてみよう、という気持ちになったなら、早速始めましょう。屋外の庭でも、室内の窓辺でも、子どもたちはガーデニングから様々な恩恵を受けることができます。