女子サイクリングチーム「ライフプラス・ワフー」のマルゴーをご紹介します。
自らの内に秘められたウェルネスの扉を開き、より幸せで健康的な人生を送るためには、運動、ワークライフバランス、幸福感、コミュニティ、これらすべてが重要な役割を担います。ウェルネスに貢献する要素は数多くあり、アプローチのしかたやレベルも様々です。そして、ウェルネスの世界における2つの強力な力が一致するとき、そのサポートはさらにその先に広がるのです。
先日、ライフプラスが新しくスポンサーとなった女子国際サイクリングチーム「ライフプラス・ワフー(旧ドロップス)」のフランス人プロサイクリスト、マルゴー・ヴィジエ選手にインタビューする機会がありました。マルゴー選手は、この競技を始めたきっかけ、自転車選手としての生活、そしてこれから始める人へのアドバイスなどを語ってくれました。
では、マルゴーさん、まずは自転車競技を始めたきっかけを教えてください。
友人や社会的な側面が大きかったです。バルセロナに留学中、たくさんの自転車選手と知り合いになりました。それで自然にこのスポーツにのめり込み、すっかり魅了されてしまったんです。戦術的で、社会的なチーム競技であり、肉体的にもハードなので、心も体も鍛えなければなりません。
チーム内でどういった役割を担っていますか?
今年はアマチュアから来た若い選手を指導するキャプテン的な立場です。私は27歳で自転車歴が2年半なので、他の女子選手と比べると自転車を始めたのがとても遅いのです。4歳からレッスンを受けている人もいますからね。私は以前はインラインスピードスケートの選手だったのですが、バルセロナに行ったとき、練習場所や練習相手がいなかったんです。それで趣味で始めた自転車が、そのままメインのスポーツになりました。
トレーニングのスケジュールはどのようなもので、どんなところが一番気に入っていますか?
バラエティに富んでいるところが好きです。週7日の間に、スプリント、ロングライド、通常のライド、ジムでのワークアウト、ストレッチと、トレーニングは多岐にわたります。そして、それらをすべて行う必要があります。メインのトレーニングを補完することができるのでとても楽しくやっています。
今まで自転車競技をやってきて、一番苦労したことは何ですか?
私は自転車を始めたのが遅かったので、非常に早くすべてを学ばなければなりませんでした。だから、前のチームに入ったとき、「スポンジになろう」と思ったんです。「より早く学ぶために、間違っていることをすべて教えて欲しい」と。
尊敬する人物は誰ですか?
フランスのフェミニスト、シモーヌ・ド・ボーヴォワールでしょうか。昨年、彼女の伝記を読みました。シモーヌは他の女性と自分を比較することなく、様々なことの先駆けとなりました。私は、その理念に従って、人生をフルに生き、自分のやり方で物事を進めようと努めています。
これまでの実績の中で、最も誇りに思っていることは何ですか?
自転車競技では、チームのパリ~ルーベ・ファム第1回大会への出場に貢献したことです。人生においては、学位を取得し、インラインスケートから自転車競技に転向し、その道でキャリアを積んできたことです。
自転車競技を続けてきた中で得た最大の教訓は何ですか?
何よりも大切なのは、忍耐を身につけることです。毎日ハードなトレーニングをこなして、すべてが少しずつつながって、達成感を味わうのに何か月、時には何年もかかることがあります。でも一歩一歩、着実に目的地へ近づいていくのですから、前進あるのみです。
プライベートでは、どのような時間を過ごしていますか?
新しい言語を学ぶのが好きですね。今はオランダ語を勉強しています。昨年はイタリア語、その前はスペイン語、その前は英語を学びました。
栄養や食事の話に移りますが、大きな大会に向けてどのように変えていくのでしょうか?
大きなレースに万全の状態で臨むためには、体に入れるものをすべてコントロールしなければなりません。私はできるだけクリーンな食生活を心がけ、健康的なものを選んでいます。でも、ペストリー、クロワッサン、チョコレートやチーズを食べるのが密かな楽しみなので、簡単ではないですね。
もし、プロの自転車競技について何かひとつでも変更・改善できるとしたら、それは何でしょうか?
もっと女性にフォーカスしてほしいですね。というのも、自転車競技の科学は、以前は男子選手のみを対象として研究されていましたから。最近では女性に焦点を当てた研究開発も増えてきて、とても興味深いです。例えば、月経周期がパフォーマンスにどのような影響を与えるか、などですね。
若い頃の自分でも、新しいスポーツを始めたばかりの人でもいいのですが、誰かにアドバイスをするとしたら、どんなことでしょうか?
自分自身に十分な投資をし、過去を振り返って時間を浪費しないことです。過去はすでに終わっています。過去を変えることはできませんが、毎日、1%ずつでも自分の未来を良くするために努力することはできます。その1%の向上が、時間の経過とともに積み重なり、さらに大きなものとなっていくのです。
サイクリング界でトップを目指して努力を重ね、そのチームワーク、粘り強さ、そして女性のエンパワーメントへの取り組みで私たちを元気づけてくれるライフプラス・ワフー。彼女たちを支援できることを私たちはこの上なく光栄に思っています。ライフプラスのソーシャルメディアチャンネルをフォローして、チームの最新情報を入手し、一緒に彼女たちを応援しましょう!