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爪の健康

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爪と全身の健康状態との関係

最後に自分の爪をじっくりと観察したのはいつだったか、覚えていますか。全身の健康状態が爪に現れることはご存知でしょうか。爪は主にアルファケラチンと呼ばれる重要なタンパク質でできています。アルファケラチンは上皮細胞や髪の毛などの主要成分でもあり、体の一番外側の防護バリアを形成しています。

爪の見た目の変化から体の内部について分かることも多く、色の変化など特に気を付けるべきものもいくつか知られています。

爪の色から分かる健康状態

爪の色から何らかの健康問題があると分かる場合があります。例えば、体内の何かのバランスが崩れた時に爪が変色することがあるのです。ただ、すべての変化に必ず深刻な理由があるとは限らず、多くの場合は特に問題はありません。

血色の悪い爪

爪そのものの色は白っぽいのが理想的です。指先に届く酸素が足りないと、血色の悪い青ざめたような色が爪から透けて見えることがあります。その原因としては、貧血(体内で鉄が不足し、血中のヘモグロビン量が低下した状態)や血行不良が疑われます。

青ざめた爪には心臓や肺の問題が隠れている可能性があるという研究結果もあります。1 慢性的に青ざめているのなら医師に相談するべきですが、一時的なものなら心配はいらないでしょう。特に寒い時などは手が紫がかった色になるのは珍しくなく、手が温まれば元の色に戻るはずです。

白い点や線

タンパク質や亜鉛が欠乏していると、メールケ線と呼ばれる白い横線が爪の下に現れることがあります。亜鉛の欠乏のために白い斑点が現れることもあります。爪の変化には必ずしも深刻な病気が隠れているわけではありませんが、アレルギー反応や真菌感染症、あるいは単なる外傷といった可能性もあります。

半月状の白変

特定の内臓の不調が爪の状態に影響を及ぼし、半月状の大きな白変を起こすことはいくつかの研究で報告されています。爪の根元半分くらいが白くなり、その先が赤紫や茶色になっている場合、糖尿病や腎臓病が疑われるということです。2

黄色い爪

爪が黄色くなるのは比較的よくあることで、感染症やマニキュアに対する反応、1 もしくはニコチンなどによる場合が多いのですが、真菌感染症 3 によって爪が黄色くなることもあります。

爪の質感から分かる健康問題

爪の色だけではなく質感も健康状態を示すことがあります。爪と全身の健康状態は密接に関わっており、質感の変化からたくさんのことが分かります。

縦に筋の入った爪

縦に筋が入ったり割れたりするのは加齢によることが多く通常は心配いりません。しかし時として、乾癬や関節炎が原因で爪や爪の下の皮膚に凸凹ができることも知られています。4 これらが疑われる場合には医師に診てもらうのがよいでしょう。

脆い爪

爪が脆く割れやすくなるのは珍しいことではありません。医療関係者のように手を頻繁に洗う人や、職人のように重い道具や資材を扱う人であれば、爪の状態が多少悪くても日々の生活の結果に過ぎません。ガーデニングのような趣味やネイルサロン通いで爪が弱くなることもよくあります。甘皮がはがれたり爪の周りの皮がむけたりするだけでなく、手全体が乾燥してしまったりもするでしょう。もしも爪が常に脆い、あるいは色が黄色っぽくて割れやすい場合は、甲状腺の機能に問題があったり真菌感染が起きていたりする可能性があることが研究で指摘されています。4

爪を健康に保つためにできること

体の他の部分と同様に爪も健康に保つことが重要です。きちんと栄養バランスのとれた健康的な食生活を送り、正しいケアを行い、強い化学薬品との接触など爪に良くないものを避けて、健康な爪を維持できるようにしましょう。

ヘルシーな食生活でヘルシーな爪を

爪を丈夫にして健康な状態に保つには、バランスの取れた健康的な食生活が重要なことを忘れてはいけません。研究によると、亜鉛とビタミンC5 そしてビオチン 6 を日常的に摂取することが爪の健康維持に大切だということです。色とりどりの果物、卵、赤身の肉や鶏肉を毎日の食事に取り入れましょう。

特にビオチンの欠乏は爪に出ることがあるため、爪に異変を感じたら医師に相談して下さい。必要であればビオチンのサプリメントを勧めてくれるでしょう。7

健やかな爪のための適切なケア

爪の健康維持には正しいケアを行うことも大切です。お手入れは難しくありません。濡れたままにせず、可能な限り清潔に保ち、手と爪の保湿を欠かさないようにしましょう。爪を道具にして何かを開けたり削ったりすると、爪が傷つくことがあります。爪を噛んだり甘皮を取ってしまったりするのもいけません。マニキュアをする人は、たまには爪を休ませてあげましょう。

爪にダメージを与える製品を避ける

マニキュアやアセトン入りの除光液など、製品によっては爪にダメージを与える成分が入っていることがあります。 8 ジェルネイルやアクリルネイルも爪が脆くなるので避けたほうがよいでしょう。消毒ジェルのような手や爪を過度に乾燥させてしまう製品にも気をつけて下さい。洗剤も刺激の強い化学品が入っていることが多いため、ゴム手袋を使うのがよいでしょう。

爪は健康のバロメーターですが、全ての変化に深刻な理由があるわけではありません

爪の変化は必ずしも健康上の問題を意味しているわけではありません。深刻な病気であるのは珍しく、多くが無害だと思っておいてよいでしょう。とはいえ、爪の変化について気がかりなことがあれば、不安を払拭するためにも皮膚科を受診することをおすすめします。

  1. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4375768/ [] []
  2. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3891143/ []
  3. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5527843/ []
  4. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5527843/ [] []
  5. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5579659/ []
  6. https://ods.od.nih.gov/factsheets/Biotin-HealthProfessional/ []
  7. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17763607/ []
  8. https://www.mayoclinic.org/healthy-lifestyle/adult-health/in-depth/nails/art-20044954 []