免疫系の重要性を理解する
免疫系にはサポートが必要です。
免疫系は、病原体を撃退する最前線で防衛するべく設計されています。私たちを保護し、支え、バランスを調整する免疫系に、これ以上求めることなどあるでしょうか。
一方、様々な生活習慣や環境要因の悪影響が免疫に及ぶと、健康や生活全体に多大な打撃を受けることになりかねません。
ここでは、免疫系がどのような働きをしているのか、どんな風に機能が低下するのか、そして免疫系を正常に保つために何をすればよいのかを見ていきます。
免疫系の働き
丈夫な免疫系は、主に以下のような病気や害から私たちを守ってくれます。
- 細菌感染
- ウイルス
- 有毒物質
- 寄生虫
- 慢性的な炎症
- がん
免疫系はまた、病気やけがからの回復もサポートします。
免疫系は複雑で、私たちが日常的に接触している様々な外的要因から身を守り、回復を助けるために協調しながら働いています。
炎症が生じるなどバランスが崩れるようなことがあったときも、免疫系が調整役として活躍します。
感染症やウイルスと戦う必要が生じると、免疫系は炎症を起こして、治癒のプロセスに導きます。ところが、炎症が慢性化すると(ストレスや食生活の乱れなどから)、免疫系は継続的な炎症を抑制するように働きます。免疫系は、いつ何をすべきかを正確に把握している、体内でも特に知的で適応性に優れた機構なのです。
免疫系がうまく機能しなくなる場合
ストレスは免疫力の強さに大きく影響します。ストレスは少量なら正常かつ想定内ですが、あまりにも多すぎると有害になります。
神経系は、交感神経と副交感神経によってストレス反応の手助けをしています。交感神経はいわば厳戒態勢でストレスに対抗できるようにします。一方、副交感神経は、休息と修復によって心身を落ち着かせる役割を担っています。
慢性的なストレスの中で生活していると、交感神経が休まらず、免疫力が低下してしまうことがあります。
関連性のある要因はストレス反応だけではありません。例えば…
- 食生活の乱れ、栄養不足
- 砂糖の大量摂取
- 喫煙
- 運動不足
- 感情的なトラウマや悲しみ
- 不安や抑うつ
- カビ、農薬、重金属などの環境化学物質や有害物質
- 投薬
- 機械や飛行機による放射線曝露
免疫系のバランスが崩れたり、何か一つのことに長期間かかりっきりになったりすると、次のような深刻な問題につながることがあります。
- アレルギー
- 慢性的な炎症
- 自己免疫疾患
- 心臓病
- がん
- 全体的な生活の質の低下
- 持病の増加
健康な状態を保つには
健康な免疫系を維持することは、これまで以上に重要です。免疫系がバランスを保ち、どんな事態にも対応できるように、できるサポートをしましょう。
日常的な選択が健康に及ぼす影響について理解が深まれば、自力で身を守ることを実感できるようになります。
病気ばかりしていては良くありませんが、たまには免疫系を働かせるのも有意義です。
体調を崩すことは単に体が弱っていることを意味するのではなく、免疫系を強く保つ機会とも考えられます。ただし、病気になってしまったら必ず医師の診断を受け、1~7日以内に治すようにしましょう。
私たちの体内にあるこの高度なシステムは、賞賛に値するものです。免疫系は風邪を治すのを手伝ってくれるだけではない、柔軟かつダイナミックに反応する知的なシステムであり、私たちが日々遭遇するあらゆる外的要因に個々にどう応じるか、バランスをとりながら活躍しています。食べ物にも環境にも、感染症や怪我にも、免疫系は対応しているのです。免疫系のサポートにもう少し力を入れてみる価値があると思いませんか。
参考資料:
https://www.houstonmethodist.org/blog/articles/2020/mar/5-ways-to-boost-your-immune-system/
https://uthealthaustin.org/blog/strengthening-your-immune-system