冬のスキンケア
寒い冬が好きな人もいるようですが、多くの人にとって冬は、あらゆる物事のペースが落ちて、閉じこもりがちになる季節です。そんな冬は、自分自身を丁寧にケアするのにぴったりです。太陽の輝かない日があっても、お肌の輝きまで失う必要はありません。しっかりとお肌のお手入れをしましょう
夏とは異なる、冬のスキンケアのためのヒント
バスルームを自分のための聖域に
夏の長い夕べを室内で過ごしたいと思う人はあまりいないでしょうが、冬になると話は別です。まずは1時間ほどかけて、バスルームやシャワー室の棚を掃除しましょう。実際に定期的に(週に1回以上の頻度で)使っているものだけをキープし、それ以外は人に譲るなりして処分して下さい。半年、あるいは1年使っていないようなものは、捨てた方がよいでしょう。
スキンケアをできるだけシンプルにするのもポイントです。屋内にいる時間が長くなる冬の間に、いつものルーチンを見直すことから始めましょう。バスルームがきれいに片付くだけでなく、心まですっきりとして元気が出てきます。バスルームに観葉植物を吊るしてみると、スパのような雰囲気を演出できます。観葉植物には空気を浄化する働きもあるので、全身の健康にもお肌の状態にも良い影響が期待できます。
体に触れるものはシンプルに
スキンケア用品やヘアケア用品を手作りするキットの人気が高まっています。手作りに挑戦するなら、手の込んだレシピや複雑な混合物を必要としない、簡単なものから始めるのがおすすめです。洗髪にはカモミールティーやラベンダーティーが使えます。重曹はスクラブの代わりになり、優しく角質を取り除きます。週に1回、オリーブオイルか温めたココナッツオイルを毛先に浸透させると良いトリートメントになります。シアバターを目と口の周りにやさしくパッティングすると、顔のシワに潤いを与えて組織の修復を助けることは、研究で明らかになっています。1
シアバターはスクラブをかけたあとの足の保湿にもぴったりです。いつもの市販品を引き続き使う場合は、プラス面よりマイナス面が多くなっていないか、確認してみて下さい。米国皮膚科学会のクリシュナ博士は、香りのついた製品や香料の入った製品は、冬の肌には刺激となりやすいので避けることを勧めています。2
手のケアも忘れずに
手指の衛生習慣は季節を問わず大切ですが、冬は伝染性の病気を予防する上でも不可欠ですので、日々のルーチンにしましょう。
単によく洗うだけでなく、乾燥した冷たい空気にさらされるので、手肌には負担がかかりがちです。バスルーム、キッチン、家事室など、シンクのある場所には、栄養たっぷりのとろりとしたローションのボトルを用意しておきましょう。目の前にあれば、手の保湿を忘れることもなくなります。
冬も明るい気分で過ごしたいなら、柑橘系のエッセンシャルオイルを配合したローションを選ぶとよいでしょう。バッグの中や車の中などにもハンドローションのチューブを入れておくと、気付いた時に手に潤いを与えることができます。
スクラブを扱う時は、手肌の状態に注意が必要です。手洗いですでにデリケートになっていると、強い刺激で荒れたりしみたりすることがあります。
冬のスキンケアのヒント
保湿というとローションやクリームが代表的ですが、他にも様々な方法で潤いを与えたり、乾燥を防いだりすることができます。浄化作用のある柑橘類のお茶やお水を飲んで、内側からも体を潤しましょう。家の中で加湿器やアロマオイルの楽しめるディフューザーを使うのもおすすめです。
野菜や果物からも水分を摂取して下さい。リンゴ、ブドウ、柑橘類、ほうれん草、ケール、フダンソウなど旬のものをたっぷり食べましょう。
セルフケアのスケジュールを週単位で立てて、習慣づけるには、カレンダーや携帯電話のアラーム機能が便利です。アルガンオイル、シアバター、ココナッツオイルなど、利用できる天然素材はたくさんあります。身体中にたっぷり浸透させ潤いあるお肌を保ちましょう。
誰もが憧れるような健康的に輝くお肌を手に入れるためにも、冬の間にできるお手入れをして、暖かくなる時期に備えましょう。